デザイン ビジュアル
ウェブページの表現=ビジュアルデザインに関するガイドラインです。
レベル1 必ず達成
チェック項目
UIが状態を表現するとき、テキストや形状の変化で状態を判別できるようにする
「状態の判別」とは
レベル1:必ず達成
フォーカス・選択・ホバー・押下・展開・チェックなど、状態をもつUIコンポーネントは、状態の変化を視覚的に判別できるようにしてください。色に変化を持たせるだけでなく、色以外の手がかり(テキストや形状)を変化させることで状態を表現するようにしてください。ホバーのように状態の変化が装飾的なものであれば、テキストや形状の変化は必要ではありません。
具体例:状態が判別できるUIコンポーネント
押下状態がアイコンの変化でわかる
チェック状態がアイコンの変化でわかる
展開状態がアイコンの変化でわかる
フォーカス状態が枠線の変化でわかる
選択状態が塗りの変化でわかる
参考情報
チェック項目
フォーカスインジケーターを除去しない
アウトライン型のフォーカスインジケーターは、APCA 45以上の色コントラストを確保する
フォーカスインジケーターは十分な太さ(2px以上)である
背景色を用いたフォーカス表現は比較対象となる要素との距離を空けすぎない
「フォーカスインジケーター」とは
レベル1:必ず達成
フォーカスインジケーターを非表示にすると、キーボードユーザーや弱視のユーザーはコンテンツや機能を利用できなくなってしまいます。
具体例:視認性に配慮したフォーカスインジケーター
コントラストが低すぎる
色の変化のみ
十分なコントラストのあるフォーカスインジケーター
背景色を用いて表現されたフォーカスインジケーター
参考情報
レベル2 可能な限り達成
チェック項目
記事本文など読みやすさが重要なテキストはAPCA 75以上の色コントラストを確保する
記事本文以外の通常のテキストはAPCA 60以上の色コントラストを確保する
見出しなど大きいサイズのテキストはAPCA 45以上の色コントラストを確保する
「テキストの色コントラスト」とは
レベル2:可能な限り達成
テキストの読みやすさには色のコントラストが重要です。特にロービジョンのユーザーには十分なコントラストが必要です。
APCAとは
APCA (Accessible Perceptual Contrast Algorithm) は2色のコントラスト比の計算アルゴリズムおよび評価手法です。WCAG 2.1で使われているコントラスト比計算の問題を解消するため開発されました。人間の知覚特性を加味した評価値を算出できることが特徴です。現在パブリックベータ版で、WCAGの次期バージョンにて取り入れられることが検討されています。
LIFULLブランドカラー(#ED6103)について
白背景とLIFULLオレンジの文字色の組み合わせをAPCAでコントラストを計算すると59.7となりAPCA 60を満たしません。これを取りざたして問題視する必要はありません。ただし、文字色はそのままに、白でない色を背景にする場合、コントラストを確保するために文字の色を見直すことを推奨します。
参考情報
チェック項目
UIコンポーネントやグラフィックが表している情報・機能・状態を判別するために、視覚的要素のどの部分が必要かを特定する
上記例では、白地#FFFFFF
に対して#AAAAAA
(Lc 45.8)、グレー地#D9D9D9
に対して#7F7F7F
(Lc 45.1)を確保しています。
必要とされた視覚的要素を、周囲の色に対してAPCA 45以上の色コントラストを確保する
「アイコンやUIコンポーネントの色コントラスト」とは
レベル2:可能な限り達成
フォームコントロールなどのユーザーが操作するUIコンポーネントや、アイコンやグラフなどの情報を持つグラフィックは、情報・機能・状態を判別し操作するために、充分なコントラストが必要です。
ただし、UIコンポーネントがアクティブではないときはコントラストの確保は不要です。
参考情報
チェック項目
リンク、ボタン、フォームコントロール等のポインター操作を受け付けるコンポーネントは、24px四方以上のサイズを確保する
「ターゲットサイズ」とは
レベル2:可能な限り達成
小さすぎるターゲットは、タッチ操作するユーザーや細かい操作を苦手とするユーザーにとって使いにくいことがあります。
具体例:ターゲットサイズ
不十分なターゲットサイズ
ターゲットサイズが24px未満であり、隣接するコンポーネントとの間隔も確保されていない。
十分なターゲットサイズ
ターゲットサイズを24px以上以上とする。ターゲットサイズが24px未満となる場合は、ターゲットサイズと隣接するコンポーネントとの間隔を足し合わせた値が24px以上になるようにする。